人事ばたけ

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平均年収に騙されてはいけない!!平均年収のからくりについて

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就職先を決めるポイントとしてお金は重要な要素です。おそらく、『〇〇株式会社 平均年収』とかで検索された方が多いのではないでしょうか。検索の結果、平均年収が思ったより低いから他社にしようとか、逆に、平均年収が高いから入社を決定したなど経験はないですか?

 

結論から申しますと、平均年収だけで就職先を決めることはリスクが高いと言えます。なぜか?平均年収の計算方法は企業によって違います。場合によっては平均年収を高く見せることも可能です。

 

例えば、平均年収600万円のA会社と平均年収500万円のB会社があったとします。年収だけを比較した場合、絶対にA会社の方が魅力です。でも、A会社とB会社の内訳を比較した場合に、

  • A会社 平均年収600万円(固定残業代月60時間分含む
  • B会社 平均年収500万円(残業代含まない

上記の場合は、おそらく大多数の人はA会社ではなくB会社を選択するのではないでしょうか。平均年収が高い企業=優良企業とは言えないわけです。また、平均年収が高い企業は、役員報酬を含めて開示している場合もあるかもしれませんし、従業員の年齢層が高齢な場合もあるかもしれません。30代で平均年収500万円は魅力かもしれませんが、50代で平均年収が500万円では魅力はうすれます。

 

また、注意が必要なのが、所属する部署によって平均年収が大きく変わる場合もあります。例えば、製造業の企業で、現場職の従業員は残業が多くて平均年収が高いが、管理部系の部署は残業が少ないため、平均年収が低くなる場合があります。つまり、管理部系の職業の方が入社した場合に、実際の給料と平均年収と大きく乖離する可能性があります。

 

さらに、平均年収は地域によっても大きく変わります。東京都に本社を置いている企業に大阪採用で入社した場合でも、平均年収と実際の給料が乖離する可能性があります。多くの企業の場合、東京勤務の従業員に対して地域手当や住宅手当などを支給している企業が多いですが、大阪勤務採用の場合、地域手当や住宅手当が東京勤務と比較して低い傾向にあります。つまり、その差額分が平均年収の乖離になるわけです。

 

最後に、最近は、初任給が高い企業も多くなってきました。平均年収同様に、初任給の金額も注意が必要です。例えば、初任給30万円の会社があった場合、非常に魅力的に見えますが、初任給30万円の内訳に固定残業代が含まれている場合があります。固定残業代を除く基本給が22万円の場合、一般的な金額とは思いませんか?それなら基本給25万円の会社で、残業代は別途支給の会社の方が魅力に感じます。

 

なぜか?賞与を支払う元となるのが一般的には基本給だからです。つまり、同じ賞与係数なら基本給が高い企業の方が多く賞与を貰えるからです。

さいごに 

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このように、数字だけを見て企業選定をするのはリスクが大きいです。平均年収は数字のからくりなのです。平均年収が高い=優良企業の考え方は間違った考え方です(すべてそうではないですが)。見るべきポイントは、平均年収の年齢層であり、年収の内訳や福利厚生(加入健康保険組合等)退職金制度等を総合的に考えて企業選定することが重要なのです。